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再生療法とは?ー21世紀が生み出した科学の治療、もう一度臓器が生まれかわる!ー [2014年02月14日]

 20世紀末までの様々な研究の成果によって、今世紀では以前では考えられないような医療が行えるようになりました。みなさん、羊の“ドリー”は知っていますよね?クローンといって、成長した大人の細胞から生殖することなくもう一度赤ちゃんから同じDNAを持った生き物が“やり直し”ができるのです。手塚治先生の有名なアニメに“不思議なメルモ”という物語がありました。赤いキャンディーと青いキャンディーを飲むことによって大人になったり、子供になったり、他の生き物に代わったりするのです。30年以上前では夢物語、ファンタジーであったことが既に実践可能な医学になっています。
 今日、肝細胞や心筋細胞の再生し、これを自分に移植することで免疫抑制剤を用いて他人の臓器を使うこと無く治療できたり、臓器そのものを再生したりする技術まで確立しつつあります。え、歯科治療と再生がどんな関係があるのかって?という声が聞こえてきそうです。実は、全ての医療分野で再生治療が半ば日常の治療となっているのが歯科治療なのです(もちろん、トップレベルでの話ですよ)。これは他の診療科では考えられないことです。私の診療所では、ほぼ毎日の様に再生手術をしています。スピード矯正のPAOOという、急速に矯正する方法もこの再生治療を応用しているからこそできる治療なのです。
 再生治療とは、文字通り失った組織や細胞、場合によっては臓器そのものを再生する医療を指します。歯科治療の場合、“歯”という臓器はまだ再生不可能です。いや、歯のようなものを作ることは可能ですが、これを“右上の第一大臼歯”いや、“左下の第二大臼歯”とうような細かい解剖学的形態や機能まで仕上げることは今日の段階ではまだ不可能です。しかし、その歯の周囲に歯根膜、セメント質、歯肉、そして歯を支える最も大切な歯槽骨といった組織を再建させることは十分可能です。また、歯が折れたり、虫歯であったりして歯が機能できず、抜歯を余儀なくされる場合は歯の変わりにデンタルインプラントを用い、周囲の組織は再生させる、といったことで歯を失う前に極めて近い状況を作り出すこともかのうです。大事なことは、「インプラントをする」ことではなく、「インプラントができる様に再生治療を行う技術があるか」であります。誤解を恐れずに申し上げると、インプラントは穴を開けて入れるだけですから、ある程度の技術と知識(とはいっても、失敗しないだけのレベルは必要です)があればできますが、再生治療は解剖学、組織学、生化学、生理学、そしてこれらを組み合わせる知恵と卓越した技術が必要になります。再生治療はインプラントをすることを考えれば、遥かに高い知識と技術が必要です。このような医療を日常としているのは歯科治療にほかなりません。もちろん、全ての歯科医師がおこなっているのではなく、ある一定以上のレベルでの話しですが・・・。