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9月, 2015年

当診療所がTV放送されました。 [2015年09月28日]


9月9日に、TBS地上波『バックエイジングマスター』で、誠敬会クリニック会長の吉野敏明、内科医の小島常信が、女優の荻野目慶子さんと細川ふみえさんの治療で特集され、放送されました。
ダイジェストをご覧いただけます!
※版権の都合で、TVモニターをハンディーカムで撮影しているものです。

歯周病菌に対する、プロバイオティクスセラピーでの殺菌治療 [2015年09月10日]

歯周病原細菌のプロバイオティクスセラピーによる減少
誠敬会クリニックは、歯周病専門医による高度な歯周治療をおこなっています。当クリニックの吉野敏明は、日本歯周病学会の専門医・指導医・評議員であり、厚生労働省が主管するマインズ(治療のガイドライン)に収載されている、抗菌療法のガイドラインを吉野は著編したうちの数少ない臨床家の一人です。

抗菌療法の欠点は、妊産婦や授乳中には使いにくいこと、また薬の副作用により善玉菌まで減少してしまうこと、また全身疾患のある患者で免疫力の低下している方(がんで放射線治療や抗がん剤治療後の患者など)は、この善玉菌が減少することによる免疫力への影響などが懸念されていました。

一方、プロバイオティクスセラピーでは、善玉菌の補充を行うことで、口腔内フローラ(口腔細菌叢)を改善する治療です。

我々は、歯周病専門医の集団として、この春の第58回日本歯周病学会に我々の研究を発表しました。結論から言えば、歯周病の悪玉菌である、Porphyromonas gingivalis, Tannerella forsythia, Treponema denticolaを統計学的に有意に減少させるのみならず、最も重要なことは総菌数を減少させなかったこと、つまり善玉菌が増殖できたということです。

今後も、我々は「生体に優しい細菌治療」の研修と実践を行っていきます。

受動喫煙は、最大歯周病を3.6倍も悪化させます [2015年09月07日]

 喫煙が歯周病を悪化させることは、いまではどなたでも知っていると思います。歯周病のみならず、あらゆる疾患を喫煙によって悪化させてしまいます。

 問題は、喫煙している人の周りのひとです。

 とくに、ご家族の誰かが喫煙していると、受動喫煙により様々な疾患のリスクがあがってしまうことが問題です。

 当誠敬会クリニックでは、歯科以外にも内科で、癌の免疫療法をおこなっていますが、受動喫煙により肺がんになってしまった方の免疫療法を行っています。がんの発症率の統計はあっても、発症の個人差は大きいので、喫煙者のパートナーの方が受動喫煙で癌になってしまうこともあるのです。
 
 ところで、歯周病も受動喫煙により、悪化してしまうことはあるのでしょうか?細菌、東京医科歯科大学と国立がん研究センターの共同研究チームから「Tobacco Induced Diseases」7月29日オンライン版に掲載されたデータでは、受動喫煙によって歯周病も最大3.6倍も悪化していることがわかりました。

 この研究では、男女1,518人を対象とし、6mm以上の歯周ポケットが1歯以上ある場合を重度の歯周病と定義して、喫煙と歯周病の関連を調査しました。。

 男性では受動喫煙の経験がない非喫煙者に比べて、喫煙者では重度歯周病リスクが約3.3倍高まっており、家庭のみで受動喫煙の経験がある非喫煙者の場合は約3.1倍、家庭とそれ以外の場所で受動喫煙の経験がある非喫煙者では約3.6倍もリスクがあることが判明した一方、女性ではこの影響は見られませんでした。なぜ女性に影響がなかったかの考察として、詳細は不明としながらも、女性のほうがニコチンなどの排出速度が速く影響を受けにくいこと、また女性のほうがたばこのがんリスクへの意識が高く、受動喫煙を避ける傾向があった可能性などを指摘しています。

 「でしたら、女性だから大丈夫」と総計しないでください。受動喫煙は歯周病だけの問題ではなく、他の疾患や、癌、早産低体重児出産など、女性と喫煙の関わりは本人だけでなく、胎児や育児にも影響するからです。当然、インプラントにも悪影響です。

 誠敬会クリニック内科では、禁煙外来があります。もし、禁煙にたいする相談のあるからは、お気軽にお尋ねください。