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インプラントリカバリーセンター ①

2015年08月21日

 当誠敬会クリニックは、インプラント周囲炎でお悩みの患者さまの相談と治療を専門的に行っています(インプラントリカバリーセンター)。

 当診療所の吉野敏明は、米国Periodontal and Restorative Dentistryという学会において、レーザーを用いたインプラント周囲炎治療の開発とエビデンス、およびその治療において世界第二位を受賞しました。
※吉野敏明執筆の世界第二位受賞の論文はこちらから
Innovative Regeneration Technology to Solve Peri-implantitis by Er:YAG Laser Based on the Microbiologic Diagnosis: A Case Series Toshiaki Yoshino, Atsuhiko Yamamoto, Yoshihiro Ono P67-73 Vol 35, 2015

※吉野共著でハーバード大学でのインプラント周囲炎研究の論文はこちらから
Use of Er:YAG laser to decontaminate infected dental implant surface in preparation for reestablishment of bone-to-implant contact.Nevins M, Nevins ML, Yamamoto A, Yoshino T, Ono Y, Wang CW, Kim DM The International Journal of Periodontics & Restorative Dentistry 2014, 34(4):461-466

 インプラント周囲炎治療において重要なことは、先ず「インプラント周囲炎を発症させないこと」です。その為には、インプラント周囲炎の原因菌である歯周病原細菌の検査と同定、および存在した場合には、インプラント治療に先だってその除菌治療が必要です。

 しかしながら、インプラント周囲炎が発症してしまったときは、原因除去に引き続き、エルビウムレーザーという、チタンに照射しても温度上昇が起こらず、かつチタンを変性させないレーザーを用いてチタン表面の滅菌と無毒化、さらに酸化チタン層を除去して再骨結合をさせ、再生療法を応用して骨を作りながらインプラントの保存を図ります。
(この項続く)