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無痛・無麻酔、型も取らずに一日で直せる、虫歯レーザー治療

2014年02月10日

虫歯の治療というと、あのキィーーーーンという、歯を削るドリルのような音のイメージがあっていやですよね!?
しかも、麻酔も痛いし、麻酔をしても音と振動で怖い!!
「痛い・怖い・振動・音、これ全部無くしてください!!
しかも、型を取らずに、その日のうちに詰めて治してください!!」…と、
そんな夢のような治療があるのでしょうか?

それが実はあるのです。
ある波長のレーザーを用いた、光による虫歯治療です!

光治療というと、前の項で光による殺菌治療を説明しましたよね?
フォトダイナミックセラピーでした。
光による治療のメリットは、光をあてるだけ、そう削るとか除去する、という物理的接触がなく、あたかも懐中電灯を当てているだけのような、治療なのです。

虫歯の場合は、フォトメカニカルセラピーといい、ある特定の波長の光を当てたところの特定の組織だけが蒸散する、というメカニズムを利用します。
蒸散とは、熱を使わずに一瞬に蒸発してしまう現象です。
このフォトメカニカルセラピーを応用した、もっとも有名で安全な治療が、近視のレーシックです。
近視では、エキシマレーザーを使います。
エキシマレーザーは、目の角膜だけに反応する波長で、角膜だけが焦げたりすること無く、熱を伴わない蒸散させることで角膜の屈折率を変え、近眼をなおせます。虫歯の治療の場合、水にだけ反応するレーザーをつかいます。
健康な歯には水分が少ないですが、虫歯菌の酸で侵された象牙質は、プリンや豆腐のような、水の塊の状態になっています。
水に反応し、熱のでないレーザーは現在2つあり、ひとつがエルビウムレーザー、もうひとつはYSGGレーザーといいます。
ともに水によく反応するレーザーで、虫歯菌によっておかされた象牙質を一瞬にして蒸散します。
光を当てるだけですから、振動も音もありません。
かるく、「ポン、ポン」という虫歯が蒸散するときの音がわずかに聞こえるだけです。
あの怖いキィーーーーンという音は無いのです!

無麻酔で治療できる、レーザー治療

普通の虫歯治療がなぜ痛いか、というとあのドリルのような器械(タービンといいいます)は、先端に毎分20万~40万回転という、超高速回転するダイヤモンド粒子の付いた棒で削っています。
ジェット飛行機のあのキィーーーーンというタービンですら、9000回転から1万回転くらいですから、その20倍以上の超々高速回転で回っているのです。
このタービンによって回っているダイヤモンドの棒(バーといいます)が、象牙質に触れると、その後ろにある歯の神経の水分が吸い取られるような現象がおき、痛みのです。
これを、動水力学説といいます。
ところが、レーザーの場合はこれが起こりません。
しかも、虫歯の部分に真っ直ぐあてるのではなく、斜めに当てるという技法をつかうと、殆ど傷みがでないので、麻酔も必要なのです。
もちろん、神経まで穴の開いた大きな虫歯や、すでに痛みが強く出てしまっている場合は、麻酔をしなければなりません。

それでも、レーザーを使って虫歯を治すメリットが二つあるのです。
ひとつは、レーザーを照射したところは、レーザー光で滅菌されます。
滅菌とは、細菌だけでなく、カビの仲間の真菌類やウィルスなど、微生物全てを殺すことであり、非常に清潔な状態にできるのです。
普通のタービンで虫歯を削っても、殺菌は全く行えません。
もうひとつは、光を当てるだけなので、物理的に虫歯と接触する必要ががないため(洞穴を懐中電灯で照らすようにするのとおなじ)、歯を便宜的に削る必要がないのです(図をあとで作って入れます)。
ですから、健康な歯を全くといっていいほど削らずにできるので、小さな穴から虫歯を詰めるため流動性のセラミックを流し込み、これを光で固める術式が取れます。
そう、型を取って装着する手間がありませんから、2度来院しなくてもよいのです。

これまでの虫歯治療のイメージの
「痛い、怖い、音がいやだ、麻酔がいやだ、振動がいやだ、治療回数が多い…」
から、
「無痛、無音、無麻酔、一回の治療」によって、「無恐怖」どころか、「快適虫歯治療」ができるのです!

[横浜の歯医者なら誠敬会クリニック]