Posts Tagged ‘吉野敏明’
当クリニックが経営雑誌「アポロニア21」に取材されて掲載されました。 [2015年10月02日]
歯科医院総合経営雑誌の『アポロニア21』に、誠敬会クリニックおよび会長の吉野敏明が経営する病床280床の精神科病院『やさか記念病院』の経営姿勢について記載されています。
「内科・内科・精神科のあるクリニック・病院発、がん医療精神科医療での医科歯科相互連携」という包括治療と経営の内容です。是非、ご覧ください。
当診療所がTV放送されました。 [2015年09月28日]
9月9日に、TBS地上波『バックエイジングマスター』で、誠敬会クリニック会長の吉野敏明、内科医の小島常信が、女優の荻野目慶子さんと細川ふみえさんの治療で特集され、放送されました。
ダイジェストをご覧いただけます!
※版権の都合で、TVモニターをハンディーカムで撮影しているものです。
歯周病菌に対する、プロバイオティクスセラピーでの殺菌治療 [2015年09月10日]
誠敬会クリニックは、歯周病専門医による高度な歯周治療をおこなっています。当クリニックの吉野敏明は、日本歯周病学会の専門医・指導医・評議員であり、厚生労働省が主管するマインズ(治療のガイドライン)に収載されている、抗菌療法のガイドラインを吉野は著編したうちの数少ない臨床家の一人です。
抗菌療法の欠点は、妊産婦や授乳中には使いにくいこと、また薬の副作用により善玉菌まで減少してしまうこと、また全身疾患のある患者で免疫力の低下している方(がんで放射線治療や抗がん剤治療後の患者など)は、この善玉菌が減少することによる免疫力への影響などが懸念されていました。
一方、プロバイオティクスセラピーでは、善玉菌の補充を行うことで、口腔内フローラ(口腔細菌叢)を改善する治療です。
我々は、歯周病専門医の集団として、この春の第58回日本歯周病学会に我々の研究を発表しました。結論から言えば、歯周病の悪玉菌である、Porphyromonas gingivalis, Tannerella forsythia, Treponema denticolaを統計学的に有意に減少させるのみならず、最も重要なことは総菌数を減少させなかったこと、つまり善玉菌が増殖できたということです。
今後も、我々は「生体に優しい細菌治療」の研修と実践を行っていきます。
受動喫煙は、最大歯周病を3.6倍も悪化させます [2015年09月07日]
喫煙が歯周病を悪化させることは、いまではどなたでも知っていると思います。歯周病のみならず、あらゆる疾患を喫煙によって悪化させてしまいます。
問題は、喫煙している人の周りのひとです。
とくに、ご家族の誰かが喫煙していると、受動喫煙により様々な疾患のリスクがあがってしまうことが問題です。
当誠敬会クリニックでは、歯科以外にも内科で、癌の免疫療法をおこなっていますが、受動喫煙により肺がんになってしまった方の免疫療法を行っています。がんの発症率の統計はあっても、発症の個人差は大きいので、喫煙者のパートナーの方が受動喫煙で癌になってしまうこともあるのです。
ところで、歯周病も受動喫煙により、悪化してしまうことはあるのでしょうか?細菌、東京医科歯科大学と国立がん研究センターの共同研究チームから「Tobacco Induced Diseases」7月29日オンライン版に掲載されたデータでは、受動喫煙によって歯周病も最大3.6倍も悪化していることがわかりました。
この研究では、男女1,518人を対象とし、6mm以上の歯周ポケットが1歯以上ある場合を重度の歯周病と定義して、喫煙と歯周病の関連を調査しました。。
男性では受動喫煙の経験がない非喫煙者に比べて、喫煙者では重度歯周病リスクが約3.3倍高まっており、家庭のみで受動喫煙の経験がある非喫煙者の場合は約3.1倍、家庭とそれ以外の場所で受動喫煙の経験がある非喫煙者では約3.6倍もリスクがあることが判明した一方、女性ではこの影響は見られませんでした。なぜ女性に影響がなかったかの考察として、詳細は不明としながらも、女性のほうがニコチンなどの排出速度が速く影響を受けにくいこと、また女性のほうがたばこのがんリスクへの意識が高く、受動喫煙を避ける傾向があった可能性などを指摘しています。
「でしたら、女性だから大丈夫」と総計しないでください。受動喫煙は歯周病だけの問題ではなく、他の疾患や、癌、早産低体重児出産など、女性と喫煙の関わりは本人だけでなく、胎児や育児にも影響するからです。当然、インプラントにも悪影響です。
誠敬会クリニック内科では、禁煙外来があります。もし、禁煙にたいする相談のあるからは、お気軽にお尋ねください。
インプラントリカバリーセンター② [2015年08月23日]
インプラント周囲炎治療において、歯周病菌に感染してしまったインプラント表面には、どのようなことが求められるでしょうか?
それは、以下の7つになります。
①インプラント表面から歯石などを除去して取り残しがないこと
②インプラント表面が滅菌されること
③インプラント表面のLPSなどの細菌の毒素が無毒化されること
④インプラント体の温度を上昇させないこと
⑤インプラント表面に炭化物やシアンなどの毒物を産生させないこと
⑥インプラント表面を溶解するなどして変性させないこと
これに加えて、
⑦骨と再結合するために、インプラント表面が生体親和性=親水性が付与されること
現時点の医学において、上記①~⑦を科学的根拠によって達成できる方法は、インプラント表面の酸化チタン層を蒸散によって除去し、酸化していないチタン表面を非熱によって達成できる、エルビウムレーザーまたはEr,Cr;YSGGレーザーを用いる方法しかありません。
他の方法は、消毒だけあるいは歯石をとるだけ、などの方法です。
(この項、続く)
インプラントリカバリーセンター ① [2015年08月21日]
当誠敬会クリニックは、インプラント周囲炎でお悩みの患者さまの相談と治療を専門的に行っています(インプラントリカバリーセンター)。
当診療所の吉野敏明は、米国Periodontal and Restorative Dentistryという学会において、レーザーを用いたインプラント周囲炎治療の開発とエビデンス、およびその治療において世界第二位を受賞しました。
※吉野敏明執筆の世界第二位受賞の論文はこちらから
Innovative Regeneration Technology to Solve Peri-implantitis by Er:YAG Laser Based on the Microbiologic Diagnosis: A Case Series Toshiaki Yoshino, Atsuhiko Yamamoto, Yoshihiro Ono P67-73 Vol 35, 2015
※吉野共著でハーバード大学でのインプラント周囲炎研究の論文はこちらから
Use of Er:YAG laser to decontaminate infected dental implant surface in preparation for reestablishment of bone-to-implant contact.Nevins M, Nevins ML, Yamamoto A, Yoshino T, Ono Y, Wang CW, Kim DM The International Journal of Periodontics & Restorative Dentistry 2014, 34(4):461-466
インプラント周囲炎治療において重要なことは、先ず「インプラント周囲炎を発症させないこと」です。その為には、インプラント周囲炎の原因菌である歯周病原細菌の検査と同定、および存在した場合には、インプラント治療に先だってその除菌治療が必要です。
しかしながら、インプラント周囲炎が発症してしまったときは、原因除去に引き続き、エルビウムレーザーという、チタンに照射しても温度上昇が起こらず、かつチタンを変性させないレーザーを用いてチタン表面の滅菌と無毒化、さらに酸化チタン層を除去して再骨結合をさせ、再生療法を応用して骨を作りながらインプラントの保存を図ります。
(この項続く)
誠敬会の口腔がんドック [2015年08月17日]
日本のでは、口腔がんが残念ながら増加しています。先進国では、日本だけが増加傾向になります。アメリカを含めた他の先進諸国では、口腔がんは右肩さがりで減少傾向になります。では、なぜ日本だけ口腔がんにより亡くなる方が増え続けているのでしょうか。
それは、他の先進諸国では、国を挙げての積極的な口腔がん対策による早期発見、早期治療の対策がなされているからです。各基幹施設や基幹病院が中心となって、口の中を最初に診る医師である歯科医師の教育と、口腔がんが生命と尊厳にとって、早期発見と治療が重要である、という啓発をする体制ができていることが、他の先進国との大きな差になっています。
そもそも、口腔癌検診が国民健康保険制度でできないこと、また癌を疑われる疾患を検査するシステムが日本には存在しないこと、さらには口腔と咽頭・鼻腔などの境界領域を医師と歯科医師が同時に診るシステムが無いことが大きな原因と思われます。
誠敬会クリニックでは、口腔から始まる食道・胃などの消化器の専門にたけた医師と口腔がんや粘膜に詳しい歯科医師が境界領域を含め同時に診察し、早期発見につとめています。
口腔がんの怖いところは、増加していることだけではありません。舌や歯肉、歯槽骨、咽頭などは、呼吸や咀嚼・嚥下、そして発音など人間が生きて行く上で不可欠な、酸素の摂取と栄養分の取り込みに非常に重要な役割になっています。
これらの臓器を外科的に除去することは困難なだけでなく、もし除去したとしても『外観』という、人間の尊厳にかかわる見た目にも問題がでてしまうことなのです。
口腔がん検診などを広く普及させ、口腔がんにならないようにすること、そして口腔がんの検診システムを構築することが、口腔がんで死亡する人を少なくすることに重要です。
誠敬会クリニックでは、先進の口腔がん発見システムを取り入れています。
がんや、前がん病変が疑われる部位からは、細胞を採取して細胞診をおこないます。細胞の悪性度をしらべ、診断します。また、採血して、腫瘍マーカー検査をします。
各種腫瘍マーカーを測定し、癌発症の部位や進行度の診断の指標とします。また、口腔以外の癌がある可能性もこの検査によって、発見できることもあります。
くわえて、ベルスコープによる口腔がんの視診による特殊な検診をおこなっています。ベルスコープとは、口腔内の癌組織をある波長を発するLEDを用いてスクリーニングする蛍光観察装置です。
口腔内に光を当てることで組織の変異を鑑別できるので、極めて患者負担の少ない検査法です。従来の視診や細胞診、病理組織検査などと併せて、口腔癌の早期発見に極めて有効です。
病変が限局され、CTなどで浸潤が認められない場合は、必要に応じて病理組織検査をおこない、腫瘍の状態を調べます。
全ての検査結果を、医師と歯科医師が共同で診断して詳しく患者さまに説明します。
もしがんであった場合は、患者さまのご希望に沿った提携医療機関を紹介し、最善の治療がおこなわれるようにいたします。
また、誠敬会クリニックでは、癌の免疫療法や超高濃度ビタミンC点滴、中鎖脂肪酸ケトン食糧法など、エビデンスレベルの高い補完代替療法で、いわゆる三大療法(外科切除・放射線治療・抗がん剤)を、患者さまの免疫力を上げることで強力にバックアップします。
妊娠前の女性は、タバコ・お酒より歯周病に注意!! [2015年08月15日]
歯周病が全身と強く関係していること、特に糖尿病などが歯周病を悪化させていることは、徐々に国民のみなさまにも知られてきました。
では、妊娠と歯周病はどうなのでしょう? 関係があるのでしょうか?
妊娠している女性が歯周病になっていると、低体重児および早産(かつての未熟児出産)の危険度が高くなることがわかっています。
早産や低体重児の出産が起こる理由は、歯周病細菌が産生するプロスタグランディンなどの生化学物質(ホルモンのような物)が子宮を収縮させたり、出産を促したりするからです。他にも。歯周病菌の一部(Prevotela intermadiaなど)が、早産や低体重児出産を促す物質を産生してると言われています。
妊娠をすると、禁煙や禁酒をする女性は多いと思いますが、実は歯周病の方が早産低体重児出産をする危険率は実に7倍にものぼるといわれ、タバコやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高い数字です。
歯周病は治療可能なだけでなく、予防も十分可能な疾患です。生まれてくる赤ちゃんのために、歯周病予防が必要です。
妊娠してからでは遅いのです。
適齢期の女性は、常に歯周病予防が必要です!
歯ぎしりと逆流性食道炎の関係 [2015年08月13日]
これまで、歯ぎしりや喰いしばりは、歯科特有の疾患、あるいはストレスとの関係を言われていましたが、近年は内科的疾患との関わりや精神科的疾患の関わりがいわれています。
実は、逆流性食道炎と歯ぎしりと食いしばりの関係が強いことがわかっています。
逆流性食道炎は消化器疾患で、近年増加していると言われています。逆流性食道炎になると、よる寝ているときに胃酸が逆流して口腔内に戻り、口の中が酸性になります。そうすると、酸性の口腔内を薄めるために、歯ぎしりや喰いしばりをして唾液腺の分泌を促し、これによって口の中が酸性に傾くことを抑えることを人はしていることが分かってきました。
実際に、当クリニックでも、タケプロンという逆流性食道炎治療薬を用いることによって、歯ぎしりの酸性を抑える症例をいくつかもっています。
当クリニックでは、内科と包括した歯科診療をしています。
是非、歯ぎしりや喰いしばりでお悩みの方は、当クリニックで検査をしてみてはいかがでしょう?内科と歯科が一緒に受診でき、時間と距離の節約になるばかりでなく、高度な包括診療が受診できます。
作家の金沢京子先生が、当診療所の受診をブログにアップしております! [2014年03月04日]
作家の金沢京子先生が、当診療所で治療を受けている、再生治療、スピード矯正のPAOOの体験記をアップしております。是非、ご覧下さい!!
http://www1.ocn.ne.jp/~k.kana/newpagebook6.html